ステーブルコイン入金の消込実務 — 請求書とオンチェーン入金を突き合わせる
銀行振込なら「カ)ヤマダセイサクショ」という振込名義で入金と請求書を突き合わせられます。ステーブルコイン入金にはそれがありません。手がかりは 0x から始まる42文字の送金元アドレスと、金額・日時だけです。この記事では、その条件下での消込(入金と請求の突き合わせ)の実務手順を整理します。
なぜ消込が問題になるのか
- 名義が無い: アドレスは人名でも社名でもない。初回入金では誰からか分からない
- 端数が出る: 送金手数料や送り間違いで、請求額と入金額が一致しないことがある
- 月末にまとまる: 支払いサイトの都合で入金が集中し、突き合わせ作業も集中する
スプレッドシートに入金一覧を貼り、請求書と目で突き合わせる——これが多くの現場の現状です。取引先が数件なら回りますが、10件を超えたあたりから誤りが混ざり始めます。
実務手順(手作業でやる場合)
- 1. アドレス台帳を作る: 初回入金のとき、取引先に送金元アドレスを確認してもらい、台帳(取引先名⇔アドレス)に記録する。以後の入金はアドレスで即座に判別できる
- 2. 金額と期日で候補を絞る: 台帳に無いアドレスからの入金は、金額の一致(±手数料分)と請求書の支払期日の近さで候補を絞る
- 3. 一致したら記録を残す: どの入金(トランザクションハッシュ)がどの請求書に対応したかを記録する。後から税理士が検証できる形にしておくことが重要
- 4. 不一致は放置しない: 過入金・不足・心当たりのない入金は、その月のうちに取引先へ確認する
注意: 見知らぬ入金を自動で「一致」させない
オンチェーンでは誰でも任意のアドレスへ送金できます。請求額と偶然一致する入金が、取引先からの支払いだとは限りません。ダスト(ごく少額の入金)や、既知の取引先と紛らわしいアドレスからの入金は、自動で確定させず必ず人が確認する運用にしてください。
仕組みで解く場合
上の手順はそのまま自動化できます。Soroiは、ウォレットの入金明細を読み取り専用で取得し、請求書CSVと金額・期日で自動照合し、アドレス台帳を学習し、確定した照合から仕訳CSVの下書き(freee・マネーフォワード・弥生形式)を出力します。紛らわしいアドレスからの入金は自動確定させず「要確認」に留めます。
照合はあくまで機械的な突き合わせであり、会計上の判断は含みません。最終確認は必ず税理士・会計士が行ってください。
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